文部科学省による平成30年度科学技術人材育成費補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ（牽引型）」に、横浜国立大学・大成建設株式会社・帝人株式会社の３者による取り組みが選定されました。採択機関と、地域(神奈川・東京)の各機関が協力し、理系の多分野における女性研究者の活躍促進を牽引するカテゴリーで、全国で２件が選定されたものです。
　この事業は、研究環境の多様性を高め、優れた研究成果の創出につなげるため、各機関・地域の特色を踏まえ、女性研究者の活躍推進に加え、女性研究者を含む若手研究者の育成・キャリアパスの構築を目的としています。このために、３者は女性研究者の総合的なキャリアマネジメントに向けた機関としての目標・行動計画を設定・公表し、女性研究者のライフイベント及びワーク・ライフ・バランスに配慮した研究環境の整備や女性研究者の研究力向上に取り組みます。

　とりわけ、理系女性研究者の積極採用や女性研究者の上位職への積極登用、各機関による共同研究、及び研究中断、あるいは離職した女性研究者の復帰・復職支援に向けた取り組みに注力します。
　プロジェクトは、事業の中核となる『連携機関』と、本事業に賛同していただいた地域の産・学・官によって構成される『ネットワーク機関』、そしてそれらを融合させた『ダイバーシティ連携協議会』によって行われています。本協議会は、神奈川・東京地域の産官学を対象とし、今後も参画機関を拡大して参ります。
　このプロジェクトの開始にあたり、キックオフシンポジウムを実施します。